【解説】正しく学ぶ!WordPressのライセンス(GNU GPL)についての基礎知識

WordPressは、GPL:General Public Licenseというフリーソフトウェアライセンスで提供されています。

ライセンスや著作権と聞くと、難しい言葉でわかりにくいと感じるかもしれませんが、この記事ではやさしく解説します。

WordPressのライセンス内容や認められている自由とは?

本記事は、ブログブートキャンプブログの始め方-WordPressに関する内容となります。

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Alex

ブログブートキャンプ アレックス

10年間のブログ経験を活かしてブログブートキャンプを2020年に設立。ブログ運営スキルを鍛え上げるためのノウハウを発信中。

WordPressのライセンス形態は?

WordPressのライセンス(コピーレフト)

WordPressのライセンスは、GNU General Public License(GPLv2)です。

WordPress はフリーソフトウェア財団 によって公開・維持されている GPL というライセンスを採用しています。

引用元: WORDPRESS.ORG-WORDPRESSのライセンス

ライセンスとは、ソフトウェアの著作権を持つ開発者が、利用者に対してソフトウェアの使用、改変、再配布などの利用条件を定めたものです。

利用者はライセンスであるGPLv2に基づいて、WordPressを利用することができます。

GPL:General Public Licenseとは

コピーライトとコピーレフト

GPLは、ソフトウェアの使用、改変、再配布を許可なく認めるコピーレフト型ライセンスです。

著作権により制限するコピーライトに対して、著作権を保有したまま無償で広く普及させるべきという真逆の考え方がコピーレフトです。

OSS(オープンソースソフトウェア)やコピーレフトの代表的なライセンスが、GPLとなります。

① コピーレフト型(GPL型)
OSSライセンスのうち最も代表的なライセンス型と類される「利用者による改変部分」及び「利用者の組み合わせたソフトウェア」のいずれもがライセンスの及ぶ対象範囲となる。
現在もっとも多く採用されている GPLv2 (General Public License)は, 1991年に登場した。

引用元: 情報の科学と技術-OSSと著作権ライセンス

GPLで認められた4つの自由

GPLでは、自由ソフトウェアの思想に基づき、以下のような4つの自由が認められています。

  1. どんな目的でも、使用できる自由
  2. 必要に応じて、改変できる自由
  3. コピーして、再配布できる自由
  4. 改変して、配布できる自由

※参考: 自由ソフトウェアとは? - GNUプロジェクト - フリーソフトウェアファウンデーション

自由には法的強制力があり、利用者がWordPressの改変物・派生物を配布する場合には、GPL互換の自由なライセンスにしなければなりません。

このように、WordPressと改変物・派生物はGPLにより自由が保証され続けているため、より良い形にバージョンアップされ進化を続けています。

派生物にはWordPressがなければ動かないソフトウェアが該当し、テーマやプラグインなどが代表例です。

GPLv2とGPLv3の違い

WordPressで使えるGPLは、1991年リリースのGPLv22007年リリースのGPLv3です。

GPLv2に特許条項を追加したのが、GPLv3です。対象ソフトウェアを利用する場合に、含まれる特許を自由に利用できる旨が追記されています。

実際には、WordPress本体がGPLv2またはそれ以降とライセンスされているため、改変物・派生物はGPLv2でライセンスされることが多いです。

WordPressのライセンス確認方法

WorsPressで保証される4つの自由

管理画面左上から「アイコン→WordPressについて→自由について」と進んでください。

自由ソフトウェアの概念として挙げられていた4つの自由について、確認することができます。

  • 第一の自由
    どんな目的に対しても、プログラムを実行すること。
  • 第二の自由
    プログラムの動作を研究し、好みの仕様に変更すること。
  • 第三の自由
    再配布すること。
  • 第四の自由
    改変版の複製を他の人に頒布すること。

これら4つの自由が認められるということは、一切の制限ができないということです。逆に、制限を設けることはライセンス違反となります。

ライセンスでOKなこと/NGなこと

WordPressのライセンスでOKなこと・NGなことをまとめると、以下の通りです。

ライセンスでOKなこと

  • WordPressの商用利用
  • テーマやプラグインの販売
  • APIやサービスによる課金

ライセンスでNGなこと

  • GPLの適用を外すこと
  • 利用目的・範囲を制限すること
  • 改変や再配布を制限すること

基本的には、WordPressや改変物・派生物の利用は完全に自由であり、その自由を制限することのみが違反であると覚えておきましょう。

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100%GPLとスプリットライセンス

100%GPLとスプリットライセンス

WordPressの派生物であるテーマやプラグインのライセンスは、100%GPLスプリットライセンスから選択できます。

スプリットライセンスが認められる理由は、GPLの影響範囲はPHPコードのみで、 CSS・画像・JavaScriptなどには適用されないからです。

WordPress テーマは WordPress の著作権の元にあるコードの派生物を含んでいます。それぞれ独自の作品である画像、CSS、PHP ファイルをまとめたこれらのテーマは、全体的を GPL ライセンスにする必要はありません。むしろ、PHP ファイルは GPL ライセンスの要件に制約されるが、画像や CSS はそうではないと言えます。サードパーティのテーマ開発者は、希望するなら制限付きの著作権を適用することができます。

引用元: WORDPRESS.ORG-テーマもGPLライセンス

ただし、テーマやプラグインをWordPress公式ディレクトリに登録するためには、100%GPLを選択しなければなりません。

ライセンス形態 法律上の適合 ガイドライン
100%GPL ○: 問題なし ○: 合格
スプリットライセンス ○: 問題なし ×: 不合格

100%GPL

WordPressの100%GPL

100%GPLとは、PHPだけでなく、CSS・画像・JavaScriptなど全てにGPLを適用することです。

WordPressのコミュニティは、テーマ・プラグインを配布する場合に、100%GPLを採用することを強く推奨しています。

テーマ・プラグイン開発者は100%GPLを採用することで、次のようなメリットを受けられます。

  • 公式ディレクトリへの登録
    ダッシュボードの新規追加機能で、テーマやプラグインを配布できる
  • WordPressのイベントに参加
    WordCamp、WordPress Meetupなどに登壇できる

スプリットライセンス

WordPressのスプリットライセンス

スプリットライセンスとは、PHPのみがGPLであり、PHP以外はGPL非互換とすることです。

WordPressの関数を利用するPHPのみGPL互換とし、CSS・画像・JavaScriptにその他のライセンスを適用することは法的には問題ありません。

例えば、1サイト限りと使用回数に制限をしていたり、再配布を禁止しているような有料テーマは、スプリットライセンスで提供されています。

ライセンス関連の参考サイト

ライセンス関連の参考サイト

最後に、WordPressのライセンス関連の情報を提供しているサイトを2つ紹介します。

WordPress.orgはWordPress公式サイトの日本語版で、GNUオペレーティングシステムはGPLの作成元となります。

WordPress.org

GNUオペレーティング・システム

まとめ

今回は、WordPressのライセンスについて、利用条件や認められた自由を解説しました。

記事のポイントをまとめます。

本記事のポイント
  • WordPressのライセンスは、GNU General Public License(GPLv2)です
  • GPLでは、4つの自由が認められていて、利用を制限することができません
  • テーマやプラグインは、100%GPLかスプリットライセンスから選べます

WordPressのライセンスは、守らなければならない利用条件です。特に、テーマやプラグインを配布する際はしっかり確認しておきましょう。

ブログブートキャンプでは、WordPress関連の記事を他にも用意しています。

以上、「WordPressのライセンス(GNU GPL)についての基礎知識」でした。

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